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所長雑感

高校生の就活について



世の中のコロナ騒ぎに相当疲れてきた夏の終わりです。

高校生の2学期が始まり、少しだけ「日常」が戻りつつあります。

 

で、ここんところの悩みは「次男坊の就活」について。

 

1年半前、学校のお勉強とは相性の悪い次男坊は、高卒の就職にめっぽう強い工業高校を選んで進学。ここ10数年、毎年就職率は100%。しかもその半数近くは上場企業という実績を持つ学校。

現在2年生で、そろそろ就職指導が本格化してきている。

 

中学生の頃は学校でも下から10本の指に入る成績だったのが、高校生になった途端に上から10本に入るようになった。

 

劣等生から優等生に!

 

本人の能力が急に上がったせいじゃなくて、単に相対的にそうなったという話。

ただ、目に見えてテストで点数が取れるようになったことで「やる気」は明らかに上がった。

とはいえ、相変わらずと言っていいのか「学校」というものには全く興味がない。

 

特に「部活動」

 

中学生の頃は野球部のエースしてたし、他にどんなスポーツさせてもそれなりに楽しめるくらいの技術は持ってる。でも、旧態依然としてる学校のスポーツ界には所属したくないし、1つの競技ばっかりしかできなくなることにも疑問を持ってる。

ということで、スポーツは好きだけど、運動部には入ってもまず純粋に楽しめない。さらに、文化部でのめり込めるような魅力を感じられるものも見つからない。

 

そんな中で、担任には「できれば部活動に入れ」としつこく言われている。

 

その方が就職には断然有利なんだそうだ。下手したらエントリーの条件に「部活動に所属していた者」なんて条件のある企業すらあると…

就職面接で「高校生活で力をいれて頑張ったものは何ですか?」って聞かれるぞと。いわゆる「ガクチカ」ってやつね。確かに「部活です」ってのは手っ取り早くてわかりやすよね。

 

三者懇談でも、そのように言われた。

 

でも、これで逆にめっちゃ困ってしまったし、この学校を選んでしまったことに少々後悔さえもした。

 

次男坊が学校の部活に魅力を感じていないのもよーくわかる。昔ながらのわかりやすい「青春」は、学校の部活という凄く小さな世界にあって、そこに所属してしまう事は彼にはきっと苦痛でしかない。

「和を乱すことなく、組織の利にかなうように動く」とか「苦しいことにもみんなで協力し、最後まで励まし合ってやり遂げる」とかいったことが美徳で、そういう学生を今まで企業が欲していたのもまた事実。

でも、もうそんな人ばっかりの企業が、コロナで激変した社会で生き残っていけるんだろうかとも思うんだ。就職したはいいけど、今度はその会社の行く末を安じなきゃいけない。

もう、努力や根性、ましてや人付き合いだけでどうにかなるような世の中じゃない。

子ども達がこれから生きていく将来を、大人世代はきっと想像できないし、理解できない。

ただ、その「本質」が私たち大人世代とは全く異なるものになりつつあり、理解しようとすること自体が無理で、「そういうもの」として受け入れるしかないのかもということは何となく感じている。

 

さらに、世の中が大変革しつつあることに全く気付かずに(面倒だから気付かないフリしてるだけかもしれないけど)、今まで通りの就職指導をする学校にも何だかなぁって思ってしまって…

 

次男坊は、別に協調性がないわけでもないし、頑張ることが嫌いなわけでもない。人当たりもわるくないし、なぜか無条件に可愛がられる、超末っ子気質。

だから、部活動に所属していなかったというだけで不利になるのは確かにもったいないと思う。

だから、半年くらい前に「新しい部活動を作りたい!」と言った時には全力で応援したし、こいつもなかなかやるなぁと思った。だけど、上手く進まないままモチベーションが下がっていって、それも立ち消えになったらしい。

コロナの自粛も高校生のモチベ下げるには十分だったようだ。

 

とはいえ、就活まであと1年を切ってるんだよね。

学校は最大限に利用しつつ、先生には頼らない就活をするって決めて進めるしかないねって話が落ち着いてるんだけど、親としては正直めっちゃ不安…

 

本人、一生のことなんだから、しっかり考えてもらわないとね。

納得して自分の人生の行く道を選ぼう!

自分と向き合え!って事あるごとに言ってはいるけど、もうどうなんだか…

 

 

何が正解になるかは後にならないとわからない。自分でしっかり考えて覚悟を決めて選んだ道なら、失敗を経由してもそれが正解になるまで修正していけるんじゃないかと思ってる。

小学生のころから、滅多打ちにあって負けても、その夜には「次回はどうやったら抑えられるか」を一生懸命考えていた彼ならなおさらだ。

 

何事にも柔軟に対処できる能力を磨くのは、いろいろな葛藤が溢れ出してる「今」かもしれないよ。

 

親にできることは息子が真剣に考える場を作ることと、それを否定せずに聞いてあげること。そして、その決断を信じて応援してあげることだけじゃないかと思う。

 

 

ここんところ何をどうするべきなのかでいろいろ悩んでいること多くて、少し文章にしてみようかとここに書いてみた。

だらだらと長い文章になってしまうけど、自分の思考を整理する意味でちょっと続けようかとも思う。

世界に公開するようなことでもないのだけど、もしかしたら何かヒントになることにつながるかもしれないし。

最後まで読んでくれた方がいたなら本当にありがとうございます!

またね。
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